2014/07/27

2014.07.24(木) 「ten・キャスト・夕刊7・アンカー」各番組の『協定書案』についての報道


2014.07.24(木)放送、どの番組も大差ないですが、文字にしました。


◆かんさい情報ネットten

清水健:都構想が見えてきたのか、見えてきていないのか。


―2014.07.23 会見
橋下:
とにかく長かったですねぇ。
大阪の姿形を変えて新しい区政運営をやる為にはね、この大阪都構想実行するしかないですね。

ナレーター:
大阪市を解体し、新たな特別自治区を再現する橋下市長肝煎りの政策、大阪都構想。
その設計図となる協定書は、昨日ついに完成した。
協定書によると、2017年4月に今の大阪市を5つの特別区に分割し、
中央区、北区、東区、南区、湾岸区という名称にする事が決定。
現在の大阪市役所の場所に、新しい北区役所、
現在の西成区役所の場所に、新しい中央区役所を設置する事などが記されている。

それぞれの区の人口は、一番多い南区が69万人、一番少ない湾岸区は34万人と大きな差がある。

人口だけでなく、企業の立地数にも隔たりがある。
その為、区の歳入の格差が生まれ、財政破綻する区も出るのではという懸念もあったが、
格差を埋める為に、固定資産税などの収入を各区に振り分ける事になっている。
維新の会のシミュレーションでは、5区全てで開始から5年で黒字化する予定だという。


―2014.07.18 法定協
橋下:
裕福な区もあれば、そうじゃない区もあって、財政破綻するって事を散々言われました。
財政運営上、問題ありませんので、ご心配なく


ナレーター:
大阪都構想の最大の目的は、現在の府と市の二重行政を解消し、無駄を省く事。
新しくできる大阪都は、観光や企業誘致など都市の大きな戦略を担い、
それぞれの特別区は、中核市並みの権限を持って、子育てや高齢化対策を独自で出来る事になる。


―2014.07.23 法定協終了直後の会見
松井:
簡単に言うと、えー市民の皆さんの、えーまぁ懐は一切痛む事なく、より身近な役所が出来るという事です。
そういう形の特別区が、あのー設置出来るという事が明らかになったという事です。

ナレーター:
しかし、この協定書、野党会派からは無効だと非難されている。
その理由は、協定書を作る為の法定協議会で、維新の会は都構想に反対の野党メンバーの入替を強行。
それに反発した野党は、協議会をボイコット。

―2014.07.03 特別区設置協議会
橋下:他会派が言いそうな事をみんなで言い合ったほうが良いんじゃないですかね。

ナレーター:
結果的に、区割りや区の名称など協定書の重要な部分は、維新の会の委員だけで
僅か三週間で決められたのだ。

―VTR
柳本顕(自民党市議):今の府議会の状況、決め方について異常であると。

ナレーター:
この法定協議会の状態については、新藤総務大臣も法定協は正常な状態ではないと指摘。
更に、協定書の中身についても、生み出される財源が都構想による二重行政の解消によって
生まれるものではなく、ゴミ収集や地下鉄の民営化が要因になっていると、野党側は指摘している。
当初、大阪都への移行で4,000億円の財政効果があると主張していた橋下市長も・・・

―2014.07.03会見
橋下:
財政効果なんていうのは、あまり意味ないですから。
都構想は、やっぱり住民の意思決定ですからね。

―VTR
明石直樹(公明党市議):
今の効果額を表しているものについては、不確定要素が非常に多い
地下鉄とか、それからゴミ収集の問題とか、そういうものが全て入った段階で、
民営化した段階のものも含まれてますので、不安定なもので黒字であるという事は、
見通しとしては、それは正確ではないですよね。

ナレーター:
野党会派は、維新だけで作られた協定書は無効だと主張。
明日開かれる議会で、徹底抗戦する構えだ。

―VTR
花谷充愉(自民党府議):
身内だけでね、シャンシャンと異議なし、異議なしで進めて行くと、
まぁ課題や問題点が本来は有権者、府民・市民の方に知っていただく為、議論してるわけですから、
それが為されないままに進められてる。

ナレーター:設計図が完成した大阪都構想に対し、府民は・・・

府民A:借金が減ってるし、うん、良い事もあるん違うかなと思ってます。

府民B:
いやっ、あんまり意味のない事だと思います。
行政が一つになって、まぁ要するにサービスがどうなるかっていう事を住民から言うとね、
それは何の保証もありませんし。

府民C:説明が全然足りてないん違う?

府民D:見えにくいですよね、全体的にね、どうしたいのかが。


ナレーター:
協定書は完成したものの課題山積の大阪都構想、果たして住民の利益を考えた議論が行われるのだろうか。


清水:
設計図が完成したという事なんですよね。
与党のまぁ維新は強行だと言われたり、野党はボイコットしたり、もう本当に、
あいはらさん、訳が分からないという。

あいはら:
んーで、我々にするとやっぱり、あるものがなくなるって事の
ちょっと不安さとか、そういうものって説明していただかないと、なかなか伝わらないものありますよねぇ。

清水:こちらご覧いただきましょうか。都構想の設計図なんですけども。

中谷しのぶ:
はい、大阪市を5つの自治体のような特別区に分割します。
ただ、人口や財政規模には、倍ほど差がある所もある為に、それを調整出来るのか疑問の声もあるんですね。
そして、5区全て5年で黒字化としていますが、その財源は半分以上が二重行政ではなく
民営化によるものだという指摘もあるんです。

清水:
今ね、あいはらさんがね、不安に思う部分もあるって仰ったんですけども、
そういったところを、住田さんね、皆さんで話し合って欲しいなと思うんですよ。

住田裕子:
まさにそうなんです。
国のあり方も、やはり議論が必要だって散々言われてるように、
これは、特に住民にとって身近な問題です。
私にとっても身内が住んでる大阪市なんですね。
それが、どんなふうなメリットがあるかすら、グラグラグラやって、
住民サービスがきちっと、今でも老人パスの問題が、敬老パスの問題が、ああやって揺れ動いてますからね。
そういう意味では、日々の事にどういうふうに繋がって行くかっていう説明がない事には、
やはり議論していただかない事には、見えないんですよね。
そっちの不安や懸念感が強いんだと思います。

清水:
今、住田さんも見えないと仰いました。VTRでも見えないと答えてる方がいらっしゃいますよね。
本当に、朴さん、見えないと、私たちは選べないわけですよね。

朴 一:
うーん、やっぱり私たち、大阪で働いてる人と住んでる人、
一番期待してたのは、二重行政の解消だったと思うんですよ。
ところが今回、二重行政の解消というのは、なかなか見えてこないと、いうところに一番、
やっぱり住民の苛立ちはありましてね、やっぱりプロセスは、私は民主的なプロセスが望ましいと思うし、
やっぱり大阪都構想実現したい人、居るんだけども、実際に二重行政が解消されなければですね、
本来の目的ではなくなってきている。
本末転倒なやっぱりね、形で独裁的にそれが、市長専決で住民投票やるって言われた時、
果たしてそのやり方を住民が受入れるかどうかっていう、
これ、やっぱり橋下さんも考えなきゃいけない。

住田:
手続き、やっぱり客観性、透明性です。
絶対に違法であってはならないです。
それを総務大臣に、これは違法だって言われるような事での専決処分っていうのは、
やっぱりあとから振り返って問題が出て来ると思います。

朴:
橋下さんも良い事、良い事しようとしてるんですけどねぇ、   ←してまへんw
やり方にちょっと問題があるんじゃないかと思うんですよ。

清水:野党にしても、このボイコットっていうのもね、あいはらさん、これやっぱり話し合いの場に出て…

あいはら:
そうなんですよ。
とことんまで話し合って、その反対意見も僕らに見えるような形でやって欲しいですよねぇ。

住田:
この前の市長選は、何だったのかっていう事になりますよねぇ。
これだけ先延ばしにしてますしねぇ。

清水:
ですねぇ。そしてもう一枚、こちらご覧いただきましょうか。

橋下市長なんですが、今月3日ですね、
「財政効果はあまり意味がない、都構想はやはり住民の意思決定や公選区長が主眼なんだ」というふうに、
ニュアンスがちょっと変わって来ましたよねぇ。

山川友基:
そうですね、先ほどの地図もあるんですけど、非常に、こう、きれいにですね、分割をされていたり、
或いは、今出てるように数字だけが一人歩きしてるような事で、なかなかこう現実感がですね、
伝わって来ないんですけども、私も街を取材していて、よく聞くのは、
やっぱりその大事なのは、やっぱり数字に表れてこない部分なんですね。
その地域がやっぱりどうなって行くのかという事です。
で、こういうふうにきれいにですね、区割りされても、地域というのは、やっぱり学校単位であったり、
町内会であったり、その地域の自治会であった、そういう小さな単位が集まって、
人の繋がりというのは出来てるんですよね。
益々、高齢化していく、それから大きな災害の時には、地域助け合わないといけない。
やっぱり地域の繋がりっていうのが、この都構想によって、区割りをされて、
どういうふうになっていくのかと、それが強まっていくような方向にいけば良いんですけど、
今、街で聞くと皆さん心配されてるのは、地域が本当にバラバラになってしまうんじゃないかと、
いう事をやっぱり心配されてるので、これを続ける事によって、
身近な地域をどうしていくのかというような部分というのが、まだ見えきれてないと、
そこは大事なんじゃないかなと思いますね。

清水:
もうスタジオの皆さんも、まだ見えていないっという話になるんですよね。
やっぱりこれは、与党の責任、野党の責任、両方ともしっかりと果たして欲しいなと思うんですけどもね。


以上です。


◆キャスト

伊藤史隆:
大阪都構想の設計図が昨夜、維新の委員だけの協議会で決定しました。
国の意見を聞く為、今日、協議会の会長が総務省に完成したばかりの設計図を提出しました。

小塚舞子:
都構想の設計図にあたる協定書は、昨夜開かれた法定協議会で、
維新の委員のみによる一時間程の議論で決定しました。
協定書では、大阪市は解体してご覧の5つの特別区に再編され、
それぞれに選挙で選ぶ区長と区議会が置かれます

再編コストは600億円掛かりますが、数年後には黒字化出来る計画です。
協定書には、国が意見を付ける事になっている為、協議会の浅田会長が
今日、総務省を訪れ協定書を提出しました。
新藤総務大臣は先週、維新だけの協議会は「正常な状態ではない」と発言していて、
どのような意見を付けるか注目されます。
橋下市長は今日、野党に対して案の修正には応じるので、議会で議論に応じるよう求めました。


―2014.07.24 会見
橋下:
維新の考え方は、きちっと纏めたので、あとはこちら本会議では少数なわけですから、
法定協議会では多数を取ってますけども、本会議では我々は少数なんでね、
多数の自民党、民主、公明、共産の、
その意見に本会議では、これは従わざるを得ないと思ってますね。


小塚:
維新以外の野党4会派は、明日開催される臨時府議会・市議会で、維新だけで作った協定書は
無効だとする決議書を出す方針です。
また府議会では、各種協議会の委員を会派の議員数に応じて選ぶと定める改正議案も併せて提出するなど、
徹底抗戦の構えです。

伊藤:設計図出来ました。一歩進んで、さぁこのあとどうなるんでしょう。

吉富有治:
このあとですね、本来であるならば、総務省一回行ったら、総務省戻ってくるんですけども、
議会で中身を精査して、それを認めるか、認めないか、この二者択一の議論が行われるんですけども、
今、橋下さんや維新の会は、協定書が出来てホッと一息、山を越えたっていうふうに思われてるでしょうけど、
明日以降、バトルの第2幕のゴングが鳴るんですね。
で、さっきもありましたけども、市議会は「協定書は無効だ」という決議案を出すんですけど、
多分通ります、これは。
となってくると、無効な協定書をですね、その審議するのに承認も不承認もないわけですよ、そもそも。
そもそも無効なというふうに認識してるんだったならば。
そうすると、承認か不承認かっていう議論じゃなくして、
いかにその無効か、法定協議会による手続きに瑕疵があったかっていう議論になりかねないので、
これから色々と住民投票に行くまでには、相当なもう山あり谷あり、
まぁなんかこう色々とゴタゴタはあるなって気がしますね。

伊藤:これからも更にもめるという事になっていくという事ですかね。


以上です。


◆夕刊7チャンネル

鈴木理加:
さて、こちらは大阪都構想の設計図を記した協定書と呼ばれるものです。

昨日夜、維新が単独で完成させました。
しかし、野党は財政が破綻すると猛反発しています。


―2014.07.24 会見
橋下:
今回は大阪都構想の案が出来ましたから、
次はこれ、野党の皆さんに、自民党、民主党、公明党、共産党、もう好きなように修正掛けてもらって、
自分たちの納得出来るような案にやってくれたら良いんですよ。


ナレーター:
橋下市長が自信たっぷりにアピールした協定書
自ら率いる維新だけで開いた法定協議会で纏め上げたもので、
今日、早速総務省に提出しました。
協定書によりますと、大阪市を5つの特別区に再編。
特別区には、選挙で決める区長や議会が設置され、予算や人事、小・中学校の運営なども独自に決めます。

但し、税収に余裕のある特別区と厳しい特別区がある為、特別区同士で話し合い、
収入の割り振りを調整する仕組みです。

しかし、野党はこの仕組みの不備を指摘しました。


柳本顕(自民党市議):
その財政状況が成り立たない可能性が大いにあると。
特区協議会というものについて、財政調整が為されるという前提に立ってやってるわけですけども、
その議論がいつ破綻するかは分からないわけですから、
破綻した瞬間にですね、各特別区は自治体運営が出来ない状態になるという事です。


ナレーター:
野党は、明日開かれる府議会・市議会の臨時議会で、
この協定書は無効という訴えを展開をする考えです。
維新の設計図通りに建築されるか、攻防は激しさを増しています。


以上です。


◆スーパーニュース アンカー
・17時台

岡安譲:
大阪の二重行政は解消するのか。
大阪都構想の第一段階がようやく示されました。

村西利恵:
大阪都構想について話し合う法定協議会が昨夜開かれ、都構想の設計図にあたる協定書案を
大阪維新の会のみで決定しました。
ようやく明らかにされた都構想の全体像。
しかし、すんなりと大阪都実現とはいかないようです。


ナレーター:
大阪都構想の設計図が決まった事を受け、橋下市長は今日、改めて都構想の意義を強調しました。


―2014.07.24 会見
橋下:
二元行政がなくなります、もう。
大都市大阪の、その都市の利便性が向上しなかった一番の元凶の部分に
メスが入ったという事で、僕は大きく変わると思いますけどもね。


ナレーター:
大阪都構想の制度設計を話し合う府と市の法定協議会。
昨日夜、野党会派のメンバーが欠席する中、都構想の設計図にあたる協定書が可決されました。
協定書では、大阪市を北区、中央区、東区、南区、湾岸区の5つの特別区に再編。
これまでの府と市の二重行政を解消する為、福祉や教育などの身近なサービスは、
特別区が権限を持ち、下水道や地下鉄といったインフラは、府に変わる都が権限を持つと定められています。
業務の効率化などで、5つの特別区の2033年度の単年度収支は200億円~300億円の黒字になるとされています。
一方、特別区同士で最大30万人の人口差が生まれる為、
税収のばらつきを防ぐ財政調整制度などを作る事にしています。


―2014.07.23 法定協終了直後の会見
松井:
協定書のもう中身が全て表してる。
要は簡単に言うと、えー市民の皆さんの、えーまぁ懐は一切痛む事なく、より身近な役所が出来ると。


ナレーター:
しかし、協定書の決定に至るプロセスには、批判が集中しています。
今年1月、法定協議会で野党会派のメンバー全員が区割り案の絞り込みに反対。
橋下市長は、出直し市長選で再選した事を理由に、都構想に反対する野党会派のメンバー二人を
強制的に入替え、維新の会が過半数を占めるようにしました。
このやり方に反発したほかの野党会派のメンバーは、法定協議会をボイコットし、
協定書は、維新の会のメンバーだけで可決される事になったのです。
野党会派は、明日開会する府と市の臨時議会に、協定書の無効を宣言する決議案を提案し、可決する構えです。


―VTR
柳本顕市議:
違法な形で進められた協議会でありますし、こんな杜撰な物を、
欠陥商品とも言える、不良品とも言えるような物を協定書として出して来るという事は、
まぁいかに中身がないかという事もよく分かりましたし、
これからも正常な議論が出来るような場であれば積極的に出て行きたいと思ってます。


ナレーター:一方の橋下市長は、年内なら議会での議決を前提に、協定書の修正に応じるとしています。


―2014.07.23 会見
橋下:
僕らは一方的に自分たちの意見を押し付けるつもりはありません
とりあえずは原案を作って、相手方に渡した。
で、相手方が建設的な修正を出して来た場合には、それに応じると、
こういう形でね、しっかり議会、議決を得たいと思ってます。


ナレーター:
維新の会は今後、府と市の議会で協定書を議決し、住民投票に持ち込みたい考えですが、
野党が多数を占める議会で議決を得られる見通しは立っていません。


岡安譲: 
はい、ここからは関西テレビの大阪市役所担当の佐藤記者にも加わってもらってですね、
大阪都構想の今後について見ていこうというふうに思います。
まずですね、始めにこちらをご覧頂けますでしょうか。

これが法定協議会で、昨日決まった大阪都構想の設計図、このまぁアウトラインですね。
今、24ある大阪市の区、これを5つの特別区に再編すると。
で、府と市の二重行政を解消するというものなんですが、佐藤さん、まずポイント簡単に言うとどうでしょうか。

佐藤一弘記者:
そうですね、今、岡安さん仰られたように、268万大都市政令指定都市大阪を5つの特別区に、
独立した自治体に分割するというのが肝です。

岡安:
そして、ここにあります通り、これね、移行するのが2017年てなってるんですけれど、
これは当初と比べてどうですか。

佐藤:
そうですね、当初は来年の4月には大阪都に移行してるという予定だったんですけども、
まぁ間に合わないので、二年先送りというふうになりました。

岡安:
二年先送りになったと。
そして、二重行政を解消する事によって、財政が大分楽になるんじゃないかっていうふうに
当初言われてました。それについて、こちらどうですか。

佐藤:
はい、大阪府と大阪市、再編する事で再編効果というのが、どのぐらい出るんだというのが
非常に注目集まりました。
松井知事、当初は4,000億ぐらいの再編効果が出るんじゃないかというような話もあったんですが、
昨日纏まった協定書、こちらの協定書はですね、具体的に、これだけの再編効果、
幾ら浮きますよというのは書かれていません
でー、何が書かれているかというと、特別区に移って色々な改革をして行くとですね、
2033年には、大体200億~300億円ぐらい収支がプラスに転じると。
5つの特別区を併せてという数字ですけれども。
まっ、このぐらいのお金が生み出されるんじゃないかというのが、ここに書いてある。

安岡:これは単年、つまり一年でっという事ですね。

佐藤:そうです、はい。

安岡:
ただまぁ当初言っていた4,000億から比べると、大幅に目減りしたんじゃないかなと
印象は受けますね。

金村義明:
まぁ計算したら、協定書作る時に計算したら、そんだけ浮かないというのが分かったっていう事ですか。

佐藤:
4,000億円に何を含めるかいうところで議論がありまして、当初は地下鉄の民営化ですとか、
それから上下水道の民営化、その民営化のコストは都構想には関係ないんじゃないかというような
批判もありまして、実際幾ら再編効果を生み出すのかというところは、
最後、詰めずに手堅い数字を今回は出したと。

岡安:
まぁ最低でもこれぐらい出るであろうという数字ですね、
そして、これ、商社不足、確かにこの湾岸区の庁舎どこにするんだとか、色々ありますけれど、
これの対応などって書いてありますけど、どういう事でしょうか。

佐藤:
大阪市5つの特別区に分けまして、まぁ大体一つの区に2,000人前後の職員が割り振られる事になります。
となるとですね、今の大阪市役所を利用する北区とかですね、
それから南港にあるATCを利用する湾岸区、これについては新しい庁舎を建てずに済みそうなんですが、
東区、それから南区、中央区に関しては、やはり新しい庁舎の建設が必要だと。

岡安:建てるとなると、当然これコストが掛かってくると。

佐藤:
そうですね、システムの回収費用なども併せて大体初期コストが600億円ぐらい掛かるんじゃないかと
いうふうに試算されています。

岡安:
さっ、では、大阪都に移行した場合には、実際どう変わるのかっていう
こう青写真のような物ってのはあるんでしょうか。

佐藤:
そこがまさに市民の皆さんが一番気になるところなんだと思います。
新しい北区は、どんな町づくりをするのかと、いうところが気になると思うんですが、
実はこれまだ決まっていません。

岡安:どうなるのか、まだ分かんない。

佐藤:
はい。昨日決まったのは、あくまでも大阪府と市を再編して、事務分担と言いまして、
どの仕事を特別区が行い、どの仕事を新しい大阪府広域自治体がやるのかを分けたと。
それから、区の場所ですね、位置。
それから、区役所をどこに持って行くとかですね、区議会議員を何人置くとか、
そういう行政的なアウトラインを決めたという事で、将来像ですね、
全体の大阪都広域の成長戦略を含めて、
将来像は、まさに今後選ばれる特別区の区長であるとか、
区議会議員が選挙でマニフェストを掲げて、新しい像を示して行くという事になります。

岡安:
だから、今の例えば北区民、僕もそうですけど、どんな北区、新北区になるのかが全く分からないという、
見えて来ないという…

金村:
まぁだから、東京のようになって行こうとするわけでしょ。
東京はもう今、23区あって、そういうようになっていくわけですよね。区長が居て。

佐藤:
制度設計の段階で、東京の23区というのは参考にはしています。
ただ、全くのコピーではなくてですね、中核市という普通の一般の市よりは、権限を多く、
この特別区には配分されてますので。

宮崎哲弥:
私はね、伺っていてやっぱりその、大都市地域特別区設置法と、まぁいわゆる設置法、
法律といわれるものが、ちょっとこう緩く出来ているところがあって、
その緩さっていうのが、この協定書の内容とかね、或いは、そもそも法定協の、その人員のこの、が、
どういうふうにあるべきかとかって、ちゃんと書かれていないというところが大きいんじゃないかと思いますが
まぁそれは置くとしても、これからのスケジュールを考えると、
恐らく明日に、府市が臨時議会を行って、野党がこの協定書は無効だという決議をするというふうに… 
で、総務省の承認を経て、これ要するに府・市議の両議会で承認を求めるわけですよ。
ま、議決を求めるわけです。
これは、無効だと野党側は言ってるわけですから、今の議会構成を考えると、
まぁこの否決されてしまう可能性が十分に、多分にあると。

岡安:
ただまぁ、こういうまぁ恐らく今後は、スケジュール、プロセスを辿るんですけれども、
宮崎さん仰る、ここでもう否決されるんじゃないか。

宮崎:
とすると、要するに住民投票までいかないわけですよ。
そうすると、これどうなってしまうのかと。
この協定書の内容に書かれた都構想っていうのは、どうなってしまうのかって、
結局、来年の統一地方選挙で決着がつけられるという事になるんでしょうか。

佐藤:
仰られた通りですね、ここで協定書が否決された場合、この協定書の扱いがどうなるかっていうのは、
実は、法律にも規約にも書かれていないんです。

岡安:書かれてない。

佐藤:
というのは、想定していないと。
ここで否決されるというのを想定をしてないわけですね。

宮崎:それも杜撰な話だと思うけどね。

村西利恵:でも、可能性はありますからねぇ。

金村:でも、その可能性のほうが今んところ高いんじゃないんですか。

佐藤:今の議会構成を考えると、そうなります。

金村:考えればねぇ。

宮崎:
そうすると、議会構成が変わらないと、この問題動かないという事になってしまいますので、
当然、来年のこの地方選挙まで、この問題は決着がつかないという事になりますね。

佐藤:
そうですね、維新の会と、それから自民、公明、民主系、共産の対立は根深いので、
一度選挙を経ない限りは、この対立構造というのは、なかなか解消しにくいんではないかと。

金村:
今のあの大阪、5つに割ったあの区、ちょっと焼き付けとかなきゃいけないね。
ひょっとしたら、絵に描いた餅で終わる可能性もあるかもしれない。

宮崎:
これは多分ホームページとかに掲示されると思いますから、
大阪の方々は是非興味を持って見ていただきたいと思いますけどね。

岡安:
この大阪都構想の議論については、皆さんも今後も注視していただきたいと思います。
以上、大阪都構想のニュースについてお伝えしました。


・18時台

岡安譲: 
次に、大阪都構想の形について話し合う法定協議会が昨日開かれ、
設計図にあたる協定書がついに完成しました。
この協定書、果たしてどんな内容なのか。吉原キャスターお願いします。

吉原功兼:
大きなポイントは、大阪市の解体です。
まずはこちらをご覧ください。

現在、24の区があるこの大阪市なんですが、住民サービスをより身近なものにする為、
このように5つの特別区に再編します。
しかし、こうする事で人口にもばらつきが出ますし、特に中央区や北区といった所、
こちらはですね、大企業が多い為に当然、税収にも大きな差が出てきます。

この為、中央区などの都市部で税が集中して、人口1人当たりの税収というのが最大でこちら、
2.8倍の格差という事になります。
そこで、どうするかといいますと、集めた税金を再配分して、財政調整を行う事で、
最大で1.2倍まで、その格差というのを縮めようとしているんです。

更に二重行政の解消という目的の下、大阪府と大阪市が行ってきた業務も見直します。こちらです。

先ほど5つに分かれたこの特別区というのが、小学校・中学校や児童相談所などの設置、
こういった身近なサービスなどの権限を担い、
大阪府が交通ネットワーク、インフラ整備などの大都市政策を担います。
ただ、この設計図、維新の会のみで法定協議会を再開してから、僅か3週間で完成にこぎ着けました。
そこまで急いだ理由は、一体何なのか、VTRをご覧ください。

ナレーター:
今日夕方、総務省を訪れた法定協議会の浅田均会長。
目的は、昨日完成したばかりの都構想の設計図を提出する事です。


―2014.07.23 会見
橋下:
今回の大阪都構想、二重行政は全くこれ、将来に向けて解消しますし、これ以上の究極の地方分権はないですよ。


ナレーター:
昨日開かれた大阪都構想の設計図を話し合う法定協議会。
今月3日に再開して以降、維新の会の委員のみが出席する異例の状況が続く中、
設計図にあたる協定書が完成しました。


―2014.07.23 会見
橋下:
スケジュール通りに、7月にこの大阪都構想の青写真を作る事が出来たというのはね、
まぁあのー、語ればこれは、一カ月ぐらい話したいぐらい色々ありますけど。


ナレーター:
協議会が始まったのはなんと午後6時半。
こんな遅い時間からでも、橋下市長らには昨日中に完成させたい事情があったのです。
法定協議会での設計図作りを推し進める為、都構想に反対する野党会派の委員入替えを強行した維新の会。
これに反発した野党会派は、法定協議会の委員を議会の会派構成に応じて割り振る条例案
明日、大阪府と大阪市の臨時議会に提出します。
これが可決されると、法定協議会での議論が再び振り出しに戻る可能性があるのです。

―2014.07.23 午前会見
橋下:
出るのは彼らの自由であり義務でもあるわけで、僕らは出る事を拒んでいるわけではないですから、
全員、維新に、これは我々が勝手に切替えたわけではなくて、自民党や民主党や公明党や共産党が、
ボイコットしたから今、維新だけの異常事態になってるという事です。


ナレーター:これに対し、野党側は次のように反論します。

―VTR
柳本顕市議:
決してこれはボイコットにはあたらない
むしろ議論は前向きにこれまでもしてきましたし、これからも正常な議論が出来るような場であれば、
積極的に出て行きたいと思ってます。


ナレーター:
維新の会は今後、協定書を府と市の9月議会に提出。
議決されれば、来年の統一地方選挙と同時に住民投票を実施したい考えです。
これに対し、野党会派は明日の臨時議会で、条例案に加え、
維新単独で纏めた協定書は無効とする決議案を提出する構えで、
都構想を巡る先行きは、依然、不透明なままです。


以上です。


どの報道も似たり寄ったりで、もっと本質的なちゅうか、根本的な?
ここまでに至る一連の流れを正確に、情緒論抜きの事実のみを報道してもらいたい。

あいはらの「反対意見も僕らに見えるような形でやって欲しい」ていうのは、こっちのセリフ。
注目されたいが為の橋下の発言だけ切り取って、曖昧な報道ばっかりするから
肝心の中身が全然注目されへんねん。
「反対意見」は、動画も議事録も全部見れるのに、報道する側は殆ど見てない。
ネタにする事ばっかり考えたり、橋下擁護する偏向報道してるから、ここまでに至ったんやろ。
マスゴミが事実のみを正確に報道してたら、都構想なんかとっくに消えてたし、
そもそも、とっくに市長の座からも降ろされてたはず。

あいはらみたいな芸人コメンテーターはともかく、せめてキャスターぐらいは、まともに仕事したら?



以下、参照

大阪府・大阪市特別区設置協議会


大阪市の臨時議会について

7月25日提出案件 

議員提出議案第18号
大阪市の区域における特別区設置協定書案の無効を宣言するとともに、
正常な大阪府・大阪市特別区設置協議会の速やかな開催を求める決議

7・8月市会(臨時会)日程



大阪府の臨時議会について

平成26年7月臨時会議案審議結果(平成26年7月25日)

議員提出第1号議案
大阪府議会における大阪府・大阪市特別区設置協議会委員の推薦手続に関する条例制定の件

※上記案は知事が再議に付し、出席議員の三分の二以上の賛成を得られなかったため、
否決となり、議案は廃案となった。

再議書



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